転職で何社落ちた?統計の出所と、二桁落ちて1社に決まった記録

転職の記録

転職で何社落ちるかは、調査では「応募13.6件に対して内定2.3件」。応募の8割ほどは内定に至らないのが、転職した人の平均です。

書類選考の通過率は4割弱、応募件数から見た内定率は2割弱。落ちる数のほうが多いのは、平均の人でも同じでした。

この記事は、落ちた数を見て「自分は異常なのか」と感じている人に向けて書いています。応募先を増やす前に、どの段階で落ちているかを確かめるほうが先でした。

私の場合は、書類も含めて二桁落ちて、決まったのは1社です。打率で言えば、上の平均よりずっと悪い。落ちている途中は「数をこなせばそのうち通る」と思って応募を増やしていましたが、活動を1ヶ月止めて落ちた案件を分類し直したら、応募先の選び方と相性で半分以上を落としていたと分かりました。その記録を、統計の出所と一緒に書きます。

転職で何社落ちるのが普通か。調査では応募13.6件・内定2.3件

まず「みんな何社くらい落ちているのか」を、出所のある数字で確かめます。

株式会社マイナビの「転職活動実態調査(2025年)」(2025年7月調査、転職した人500人が対象)では、平均応募件数は13.6件。そのうち書類選考を通過したのは平均5.1件(通過率37.3%)、内定を得たのは平均2.3件(応募件数に対する内定率17.0%)でした。20代に限ると、男性は応募18.2件で内定3.3件(内定率17.9%)、女性は応募20.1件で内定2.3件(内定率11.2%)と、応募数は全体より多くなっています(出所: マイナビ転職「転職活動の平均応募社数は?書類選考・面接通過率、内定率はどれくらい?」株式会社マイナビ「転職活動実態調査(2025年)」n=500、https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/caripedia/277/)。

ひとつ前の年の調査では、数字が少し違います。同社の「転職動向調査2024年版(2023年実績)」では、平均応募社数は8.8件、面接まで進んだのは平均3.6件でした(出所: マイナビ転職エージェント「転職活動では何社受けるのがベスト?」、https://mynavi-agent.jp/knowledge/common/35.html)。年や対象によって9件から14件まで幅があるので、「平均は何件」と一つに決めないほうがよさそうです。

国の統計も見ました。厚生労働省の「令和2年転職者実態調査」には、「何社に応募したか」という項目がありません。あるのは、前の勤め先を離れてから次に就くまでの期間で、「離職期間なし」が26.1%、「1か月未満」が27.6%、「1か月以上2か月未満」が13.3%でした(出所: 厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」2021年11月公表、https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/6-18c-r02.html)。半数以上が1か月以内に次に就いているように見えますが、これは転職できた人だけの集計で、在職中に次を決めてから辞めた人も含まれます。落ちた数の目安には使えません。

ここから言えるのは2つです。応募の8割ほどは内定に至らないのが、調査上の平均であること。20代は応募件数が全体より多く、内定率は全体と同じか、やや低いこと。10社落ちた時点では、平均の人とほぼ同じ場所にいます。

私の場合。書類も含めて二桁落ちて、内定は1社

私は書類も含めて二桁落ちて、内定は1社でした。上の平均に当てはめると、内定率は平均をかなり下回ります。活動の経緯は二桁落ちてから、やっと1社に決まった話に書きました。

落ちている最中に起きていたことを、順番に書きます。

  1. 最初は書類で落ちた — 応募して、返事が来ないか、定型の不採用通知が届く。理由は書かれていない。
  2. 面接に進んでも、一次で終わった — 手応えがあった回も、なかった回も、結果は同じだった。
  3. 数を増やした — 「母数を増やせば通る」と考えて、条件を広げて応募した。落ちる数だけが増えた。
  4. 止めた — 応募をやめて、落ちた案件を1件ずつ書き出した。

振り返ると、3の段階が一番よくなかった。落ちた理由を確かめないまま応募を増やしたので、同じ理由で落ち続けていました。書類の直し方は通る書類と通らない書類の、たった1つの違いに書きましたが、その違いに気づいたのも、止めたあとです。

新卒で入ったコンサルティング会社から投資会社へ、20代のうちに転職しました。前の仕事では、何が分かっていて何が分かっていないかを切り分けて書き出す作業を毎日していたので、落ちた案件を1件ずつ並べて分ける手つき自体は、本来なら慣れているはずのものです。それでも自分の転職では、その手を動かすまでに書類も含めて二桁落ちていて、落ちた数は経歴の点数ではないというのは、この順番で分かったことです。

「100社落ちた」「全落ち」の人が先に確かめる3つ

「100社落ちた」「全落ち」で検索する人は、たぶん次に何をすればいいかを探しています。応募先を増やす前に、私が確かめればよかったのは3つでした。

1. どの段階で落ちているか

書類で落ちているのか、一次面接で落ちているのか、最終で落ちているのかで、直す場所が違います。書類の通過率が調査の平均(37.3%)より明らかに低いなら、直すのは書類。面接に進めているのに決まらないなら、書類は通っているので、直すのは面接。私は書類の落ちが先に多く、面接の落ちが後から増えました。段階が分かれば、直すものは1つに絞れます。

2. どの箱に入るか

落ちた理由を、A(そもそも合っていなかった)、B(伝え方が悪かった)、C(面接で噛み合わなかった)、D(相性・タイミング)、E(経験が本当に足りなかった)の5つに分けます。分け方は落ちた理由を、5つの箱に分けるに書きました。自分で直せるのはBとCだけで、AとDとEは、直しても変わりません。

3. 応募先をどう選んでいたか

Aが多いなら、落ちたのではなく、最初から合わない求人に出していたということです。求める経験年数、職種、年収レンジ、勤務地。この4つが最初から合っていない応募は、何社出しても結果は同じでした。私は数を増やす段階で、この4つを見ずに出していました。

落ちた数と能力は別だった。分類し直したらAとDで半分以上

活動を1ヶ月止めて、落ちた案件をすべて上の5つの箱に入れ直しました。結果は、A(合っていなかった)とD(相性・タイミング)で半分以上でした。

これは、楽になる話ではありませんでした。半分以上は、直せる場所で落ちたのではなく、出す前から決まっていたか、こちらの手の届かない理由で落ちていた。つまり、応募の半分以上は最初から無駄打ちだったということです。

残りの半分弱がBとCでした。ここだけが自分で直せる場所です。書類の書き方を変え、面接で毎回詰まる質問を書き出して答えを用意し、応募先は上の4つの条件が合うものだけに絞りました。そのあとに決まったのが、いまの1社です。

落ちた数を能力の点数として見ていたときは、数が増えるほど自分の値段が下がっていく感覚がありました。分類し直したあとは、数の半分以上が自分の評価と関係なかったと分かった。落ちた数と能力は、別の数字でした。

ただ、これは私1人の分類です。人によってはEが多いかもしれないし、Bだけかもしれない。大事なのは割合ではなく、自分の落ちた案件を箱に入れてみることでした。

よくある質問

何社受けるべきですか

目安になる数字は、調査の平均(応募13.6件、内定2.3件)です。ただ、数を決めてから応募するよりも、上の4つの条件が合う求人だけに出して、その結果を見てから増やすほうがよかったです。私は先に数を増やして、Aの落ちを増やしました。

転職で落ちるのは当たり前ですか

調査上は応募の8割ほどが内定に至らないので、落ちること自体は平均的です。ただ「当たり前」で片づけると、直せるBとCの落ちも見過ごします。落ちるのは平均的、理由は確かめる、の2つを分けて考えていました。

落ち続けて疲れました。休んでいいですか

私は1ヶ月止めました。止めている間に分類をしたので、休みと言えるかは分かりませんが、応募をしない期間があったことで、同じ理由で落ち続ける流れは止まりました。在職中なら辞める期限があるわけではないので、止める判断はしやすいと思います。

注意していただきたいこと

これは私1人の経験にもとづくものであり、うまくいくことをお約束するものではありません。効果や結果には個人差があります。業界や職種、年齢、採用の時期によって、書類の通過率も内定率も大きく変わります。

それでも、応募を増やす前に、落ちた案件を段階と箱で分けてみるという一点は、やっておいて損がなかったと思っています。

落ちた理由の分類表など、この記事で使った型は、noteの入口の商品にまとめています。必要になったときに見ていただければ十分です。社会人のカルテ(note)

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