転職で落ちて立ち直れないとき。1ヶ月止めて分かった3つ

転職の記録

転職で落ちて立ち直れないとき、私は活動をいったん止めました。止めた期間は1ヶ月です。止めてよかった、と今は思っています。

立ち直れなかった理由は、落ちた数そのものではありませんでした。落ちるたびに書類も面接の答えも志望動機も、全部を同時に直そうとして消耗していたことでした。

この記事は、落ちてショックで動けなくなっている20代の人に向けて書いています。求人を見ること、応募すること、書類を書き直すことは、先にやらなくていいと考えています。

私の場合、書類も含めて二桁落ちました。途中で、次の求人を開く気力がなくなり、活動を1ヶ月止めました。止めているあいだにやったのは、それまでの面談や面接のメモを読み返すことだけです。読み返して分かったのは、落ちた面接で同じ質問に同じ詰まり方をしている、ということでした。直す場所が1つに絞れたところで再開し、そのあと1社に決まりました。

立ち直れないのは、落ちた数のせいではなかった

落ちた直後は、自分の何かが根本的に足りないのだと感じていました。けれど、あとから振り返ると、消耗の原因は「落ちた数」ではなく「落ちたあとの動き方」にありました。

当時の私は、お祈りメールが届くたびに、次のようなことを一晩でやろうとしていました。

  • 職務経歴書を書き直す
  • 志望動機をゼロから考え直す
  • 面接で聞かれた質問の答えを全部作り直す
  • 求人を新しく探して、すぐに応募する

どれか1つが原因で落ちたはずなのに、全部を同時に直そうとする。直したものが正しかったかどうかは、次の結果が出るまで分かりません。次も落ちると、また全部を直す。これを繰り返すうちに、何を直したのかも、何が効いたのかも分からなくなっていました。

立ち直れないというのは、気持ちの問題というより、直す場所が見えないまま作業量だけが増えていく状態だった、というのが私の理解です。だから、頑張り方を変えるより先に、いったん手を止める必要がありました。

私の場合。活動を1ヶ月止めて、やったのは記録を読み返すことだけ

前の仕事が嫌いで動いたわけではなかったので、止めているあいだは「今の会社に残るのが正解で、動こうとしている自分のほうが間違っているのではないか」という迷いが強くなりました。止めると決めたとき、やったことは3つだけです。

  1. 止める期間を先に決めた — 「落ち着いたら再開」ではなく、再開する日付をカレンダーに書きました。期限がないと、止めているのか逃げているのか自分でも分からなくなるからです。
  2. 進行中の案件だけ片づけた — 返事待ちのものはそのまま待ち、面接日程が入っていたものは受けるか辞退するかを決めました。新しく増やすことはしませんでした。
  3. 面談と面接のメモを、日付順に読み返した — エージェントとの面談メモ、面接のあとに書いた「聞かれたこと・答えたこと・詰まったこと」の走り書きを、古い順に読みました。

3つ目で気づいたのが、落ちた面接に共通していた詰まり方です。会社も面接官も違うのに、ある種類の質問で、私は毎回同じところで言葉が途切れていました。落ちた直後には見えなかったものが、並べて読むと1本の線になって見えました。

直すべき場所は、書類全体でも志望動機全体でもなく、その1問への答え方でした。ここまで分かって、ようやく「再開してもいい」と思えました。落ちた案件をどう並べ直したかは、落ちた理由を、5つの箱に分けるに書きました。

止めているあいだに、やらなかったこと

止めている1ヶ月で、意識してやらなかったことが3つあります。どれも「やったほうがよさそう」に見えるものです。

  • 求人を見ない — 求人を見ると、条件のよい案件を見つけた瞬間に「今応募しないと」と焦り、休みが終わってしまいます。求人は再開したあとにも残っていました。
  • 応募しない — 応募すると、結果を待つ期間がまた始まります。待っているあいだは頭が休まらず、止めた意味がなくなります。
  • 書類をいじらない — 直す場所が分かる前に書類を触ると、根拠のない書き換えになります。読み返しが終わるまで、職務経歴書のファイルは開きませんでした。

「休んでいるあいだに、みんな先に進んでいるのでは」という不安はありました。ただ、空白の期間そのものは珍しくありません。厚生労働省の調査では、直前の勤め先を離職してから現在の勤め先に就職するまでの期間が「2か月以上」だった転職者は28.2%(2か月以上の各区分を合算)で、「離職期間なし」は26.1%、「1か月未満」は27.6%でした(出所: 厚生労働省「令和2年転職者実態調査」個人調査 表20)。これは離職から就職までの期間であって、活動を止めた期間そのものではありませんが、転職の途中に数か月の空白がある人は、少数派ではないと分かって少し落ち着きました。

再開するときの順番は3つ。全部を同時に直さない

再開してからは、落ちるたびに全部を直すのをやめて、次の順番に固定しました。

  1. どの段階で落ちたかを記録する — 書類で落ちたのか、一次面接なのか、最終なのか。段階が違えば、直す場所も違います。段階を書かずに「落ちた」とだけ記録していたのが、消耗の始まりでした。
  2. 落ちた理由を箱に分ける — 能力が足りなかった箱に全部を入れず、条件のズレ、準備不足、相性などに分けます。分けてみると、自分で直せる箱は思ったより少ないと分かります。
  3. 直す場所を1つに絞る — 1回の落選につき、直すのは1か所だけにします。次の結果が出たときに、何が効いたのかが分かる状態にしておくためです。

私の場合、絞った1か所は面接の特定の質問への答え方でした。詰まる質問は何種類もあるように見えて、実際は数えるほどでした。どの質問で詰まっていたかは、面接で詰まる質問は、だいたい3つに絞れるに書いています。

この順番にしてから、落ちても「次はこの1か所を直す」と決めるだけになり、落ちた夜に一晩かけて全部を作り直すことはなくなりました。落ちること自体は、再開したあとも続きました。それでも、消耗の仕方は明らかに変わりました。

よくある質問

活動を休むと、選考で不利になりますか

在職中に活動を止めた場合、履歴書や職務経歴書には何も残りません。休んでいた期間を面接で聞かれることもありませんでした。離職中の場合は空白期間として見られることがあるので、「準備に充てていた期間」として説明できる形にしておくとよいと思います。私の場合は在職中だったので、休んだことが選考に影響した実感はありません。

在職中に活動を続けるコツはありますか

仕事の疲れと落選のショックが重なると、平日の夜に何もできなくなります。私は、応募や書類の作業を土日に寄せて、平日の夜は面接の答えを声に出して確認する程度にしました。時間の組み方は、在職中の転職活動を、平日の夜と土日だけで回すに書きました。

何社まで受ければいいですか

社数の目安は、私には答えられません。数を増やすほど、落ちたときに直す場所が分からなくなる、というのが私の経験でした。同時に進める社数を少なくして、1社ごとに記録を残すほうが、結果として消耗が減りました。

注意していただきたいこと

これは私1人の経験にもとづくものであり、うまくいくことをお約束するものではありません。効果や結果には個人差があります。離職中か在職中か、業界の採用時期、家計の状況によって、止められる期間も止め方も変わります。気持ちの落ち込みが長く続く場合は、転職の工夫ではなく、身近な人や医療機関に相談することを優先してください。

それでも、落ちるたびに全部を直すのをやめて、止めているあいだに記録を読み返し、直す場所を1つに絞るという一点は、やっておいて損がなかったと思っています。

止めているあいだに読み返す記録の形と、落ちた理由を箱に分けるための表は、noteにまとめています。手元に記録がない人は、次の1社からつけ始めるための型として使えます。 社会人のカルテ(note)

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