転職の面接を平日の夜に頼むことは、できます。在職中であることは、応募先も前提にしています。
聞く順番があります。まずオンラインでできないかを聞き、難しければ夕方以降、それも難しければ半休や時間休を使う。この3段を1通のメールに書いておくと、やりとりの往復が減りました。
この記事は、在職中で平日の昼に動けない人に向けて書いています。休む理由を考えるのは、後回しでかまいません。
私の場合、在職中に転職活動をして、書類も含めて二桁落ちたあとに1社に決まりました。その間、一次面接の日程を聞かれるたびに「オンラインか、夕方以降でお願いできないか」という一文を送っていました。断られたこともあります。それでも、聞いたこと自体を咎められた記憶はありません。何社が応じてくれたかの数はここには書きませんが、聞かずに全部を対面と日中で受けていた最初の時期のほうが、休みも体力も消耗していました。
平日夜の面接は頼めるか。頼んで通った例と、断られた例
結論から書くと、頼めます。応募先の人事や面接官は、在職中の応募者を日常的に相手にしています。夕方以降の枠を最初から用意している会社もありましたし、こちらが聞いてから「18時半ならオンラインで」と返ってくることもありました。
通った例は、一次面接です。オンラインで平日の18時台に受けたことが何度かあります。定時で退社して自宅に戻り、着替えて画面の前に座る。移動がないので、前後に休みを取らずに済みました。面接が終わったあと、その日のうちに聞かれたことをメモに残せたのも、夜だったからだと思います。
断られた例は、最終面接に近づいたときです。役員や部門の責任者が同席する回は、日中の対面でと指定されました。これは断られたというより、「この回は日中で」という条件の提示でした。私はそこで半休を使いました。一次から最終まで全部を夜で通せたわけではありません。
それでも、頼んだことで選考に不利になったと感じた場面はありませんでした。聞き方さえ整えておけば、夜の面接を頼むことは、ごく普通の依頼として扱われました。むしろ聞かずに毎回半休を取っていたころのほうが、職場での説明に気を使い、面接そのものに集中できていませんでした。
依頼文の型。オンライン、夕方以降の順に聞く
私が実際に送っていたのは、この一文です。文面はほぼ固定で、会社ごとに変えたのは候補日だけでした。
「在職中のため平日の日中にお時間をいただくことが難しく、可能でしたら一次面接はオンラインでご相談させていただけますでしょうか。難しい場合は、夕方以降で調整いたします。」
この文の中身を分けると、3つの要素でできています。
- 事情を1文で書く — 「在職中のため、平日の日中が難しい」。それ以上の理由は書きません
- 第一希望を書く — オンライン。移動がなくなるので、休みを使わずに済む可能性がいちばん高い形です
- 第二希望と候補日を書く — 夕方以降。候補日は「日付・曜日・時刻」を3つ並べます
候補日は「〇日(火)18:30以降、〇日(木)18:00以降、〇日(土)終日」のように書きました。相手が選ぶだけで済む形にしておくと、返信が1回で決まることが増えました。「いつでも大丈夫です」と書いたときは、逆に日中の枠を提示されて、そこから調整し直すことになりました。
書かなかったこともあります。「大変恐縮ですが」を何度も繰り返すこと、日中に出られない理由の詳細、今の職場の状況です。謝りすぎると、頼んではいけないことを頼んでいるような文面になります。事情は1文で足ります。
エージェントを通している応募では、この一文をそのまま担当者に渡していました。調整そのものを任せる範囲をどこで切ったかは、転職エージェントは使うべきか。任せていいことと、任せてはいけないことに書きました。
面接を週の1か所にまとめる型。同じ日に2社は失敗した
依頼文の型があっても、面接がばらばらの曜日に入ると、その週は他に何もできなくなります。私が途中から変えたのは、面接の枠を先に決めて、候補日はその枠から出すことでした。
やり方は単純です。「面接は木曜の夕方」のように、曜日と時間帯を1か所決めます。候補日を求められたら、その枠の中から3つ出します。相手の都合で動くことはあります。それでも、こちらから出す枠を絞るだけで、調整の往復は目に見えて減りました。
失敗もあります。同じ日に2社を入れたことです。1社目が予定より長引き、2社目までの移動で気持ちが切り替わらないまま席に着きました。2社目で、自分でも分かるほど答えが浅くなりました。同じ日に入れるなら、朝と夕方くらいは離す必要がありましたが、在職中にそれをやると全休になります。結局、1日1社にしました。
週に入れる面接は、多くても2件が私の限界でした。夜の面接のあとは、その日のうちに聞かれた質問を書き出す時間だけ確保していました。書き出した質問は3つの型に収まることが多く、その整理は面接で詰まる質問は、だいたい3つに絞れるに書いています。
半休、時間休、夜の組み合わせ。休む理由は言わなくてよい
前職は日中に長く席を外しにくい時期が続いていたので、面接はできるだけ平日の夜に寄せていました。
面接の形ごとに、休みをどう使ったかを並べます。
- オンラインで夜 — 休みなし。定時で退社して自宅から受ける
- 対面で夕方 — 時間休か、午後の半休。移動時間の分だけ早く出る
- 対面で日中(最終面接など) — 半休か全休。この回だけは腹をくくる
私は全休をあまり使いませんでした。半休のほうが周りへの影響が小さく、説明も要らなかったからです。時間休が使える職場なら、対面の夕方面接はそれで足りることが多いと思います。
休む理由については、労働基準法に、年次有給休暇を取る理由を会社に伝えるよう求める規定はありません。会社側にあるのは、事業の正常な運営を妨げる場合に取得日を変えてもらう権利(時季変更権)です。また、労使協定があれば、年5日の範囲内で時間単位の取得が認められています(出所: e-Gov法令検索「労働基準法」第39条。2026年9月時点)。私は法律の専門家ではないので、時間単位の年休を導入しているかどうかも含めて、ご自身の勤務先の就業規則で確認してください。
「休みを取りにくい」と感じる人は多いと思いますが、数字を見ると、有給は思ったより残っています。厚生労働省の調査では、令和6年の1年間に労働者1人に付与された年次有給休暇は平均18.1日、取得は平均12.1日、取得率は66.9%でした(出所: 厚生労働省「令和7年就労条件総合調査」2025年。常用労働者30人以上の民営企業が対象)。単純計算で、平均6日ほどが使われずに残っていることになります。半休なら12回分です。
私の場合、活動の間に使った休みは、半休を数えても片手に収まる程度でした。一次面接をオンラインと夜に寄せたことで、休みを使う回は最終に近い回だけになったからです。週の時間の使い方全体は、在職中の転職活動を、平日の夜と土日だけで回すに書きました。
依頼を送る前のチェック
- 第一希望(オンライン)と第二希望(夕方以降)が、1通の中に入っている
- 候補日を、日付・曜日・時刻つきで3つ書いた
- 候補日が、自分で決めた週の枠の中から出ている
- 「日中は電話に出られないため、メールでご連絡いただけると助かります」を添えた
- 会社の端末や会社のメールアドレスを使っていない
- 同じ日に2社を入れていない
- オンラインなら、受ける場所(自宅の個室など)と通信を確認した
よくある質問
19時以降の面接を頼むと、印象が悪いですか
私の経験では、時間帯で評価が変わったと感じた場面はありません。相手が提示してきた枠か、相手が受けてくれた枠であれば、そこに入るだけです。ただ、相手にとっては残業の時間帯です。冒頭と最後に「遅い時間にありがとうございます」と一言添えることだけは、やっていました。
日中は電話に出られない、と伝えていいですか
伝えてかまいません。私は最初のやりとりの時点で「日中は電話に出られないため、メールでご連絡いただけると助かります」と書き添えるようにしました。これを書くようになってから、折り返しに追われる時間が減りました。どうしても電話が要る場合は、昼休みの時間帯を1つ指定していました。
夜やオンラインを断られたら、辞退したほうがいいですか
私は辞退しませんでした。断られたのは最終に近い回が多く、そこまで進んだ会社を日程の理由で手放すのは惜しかったからです。半休で行ける回なら行く。1回の半休で済む話と考えて、腹をくくっていました。
注意していただきたいこと
これは私1人の経験にもとづくものであり、うまくいくことをお約束するものではありません。効果や結果には個人差があります。夜やオンラインの面接に応じるかどうかは、業界や会社の規模、面接官の立場によって変わりますし、有給や時間休の制度も勤務先ごとに違います。
それでも、オンライン、夕方以降、半休の順で、1通のメールに書いて先に聞くという一点は、やっておいて損がなかったと思っています。
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